放射線科

放射線室の紹介

「診療放射線技師」という名称はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、どのような機器を扱い、またどのような業務を行っているのか少しだけ紹介させていただきます。

一般撮影装置

一般撮影とは基本となる検査であり、胸やお腹の写真を撮ったり、骨折や変形などを見るために骨の写真を撮ったり、体のあらゆるところを症状にあわせて撮影する検査です。

X線TV装置(X線透視装置)

人体を透視しながらリアルタイムに見ることができる検査です。胃バリウム検査を代表する消化管の検査や、整形外科系など検査や治療に用いられます。

CT装置

人体を輪切り状に撮影します。連続した断面の画像を作成することにより、体の中の様子を詳細に観察することができます。検査の目的によっては、造影剤を使用する場合もあります。

当院では令和6年3月に装置の更新を行いCanon製の80列の装置が稼働しています。

MRI装置

強い磁気を使って体内の状態を画像にする装置です。特に脳や脊椎などの病変に関して優れた検出能力を持っています。長いトンネルの中で工事現場のような機械音を出しながら撮影します。

当院ではCanon製の1.5Tの装置が稼働しています。

骨塩定量検査装置

骨中のカルシウムなどのミネラル成分の量を測定するものです。骨粗しょう症の診断や経過観察を行います。骨粗しょう症は骨密度が減少し骨が折れやすくなっている状態を言います。当院ではDEXA法という2種類のエネルギーのX線を照射し、骨による吸収の差を利用して検査を行っています。測定値の正確さと再現性が良いという特徴があります。

頸動脈エコー

頸の血管の状態を直接見ることにより動脈硬化発見や進行具合を診断できます。

血管の壁が一部厚くなっているのが見られることがあり、これを「プラーク」と呼びます。

高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病のある方は、動脈硬化のリスクが高くプラークがよく確認されます。